【読書】何回読んでも号泣!不朽の名作『アルジャーノンに花束を』
こんにちは。NANDEMO編集部 あまたつです!
みなさんは、自分の子供にぜひ最初に読んでほしい本ってなんでしょう。
自分が読んだたくさん本の中から、一冊だけ自分の子供に手渡したい本。
私にとってそれはこの『アルジャーノンに花束を』です。
この先品が発表されたのは、50年以上前になります。何度も映画化され、日本でも2002年にテレビドラマ化された程、世界中に愛されている作品です。
私はこの作品に30年前に出会い、それから数々の本と出会いましたが、未だに私の感動ランキングの一位に君臨しています。
コロナで暇になり、また読み返して号泣しました。まだ読んだことのない人は是非読んでみていただきたいと思いご紹介いたします。
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス著
あらすじ
主人公は知的障がいを持つパン屋で働く32歳のチャーリイ。ある時、知的障がい者専門学習クラスの先生から、新開発の脳手術を受ける事を進められる。その脳手術の為に動物実験を受けたハツカネズミの名前が『アルジャーノン』だった。
常日頃頭が良くなりたいと願っていたチャーリイはその脳手術の人間第一号になる事に飛びついた。手術をうけたアルジャーノンもチャーリイもどんどん超知能を持つようになる。IQ185にまでの天才になったチャーリイは、知識や、難問をとく喜びに打ち震える一方で、見たくかかったものまで見ることとなる。
知能だけでは追いつかない感情の高ぶり、友情、うらぎり、にくしみの苦しみが襲いかかるのだ。しかし、それもこの脳手術は完全なものではなく、やがて元にもどるという事を、先に手術を受けていたハツカネズミのアルジャーノンの異変から知ることとなる。そして、知的障がい者の施設に自分の意志でもどる。
作者 ダニエル・キイス紹介
1927年 アメリカのニューヨーク州で生まれる。ブルックリン大学で心理学の学士号取得。
他にも「24人のビリー・ミリガン」等多数執筆。
見所
この本の進み方が、知的障がいを持つチャーリイの書いた記録日記という設定の為、最初はひらがな多様されるが、知能が高まるにつれて文章が専門的になっていきます。そして、効果のピークを過ぎたころから、ゆっくりとまた最初のころの文体にもどっていくというかたちをとる為、文章の内容からも、見た目からもチャーリイの喜びや苦しみに、読み手も引き込まれてしまいます。32歳までパン屋でしあわせと思って働いていた状況が、本当はどうだったのか、知らない方がよかった事まで見せつけられる解決しがたい問題に直面し、傷つくチャーリイに涙がとまりません。
そして、最後に同じ脳手術を受けて先に死をとげたアルジャーノンにむけての言葉が最高です。この1文に収束される感動は50年たっても色あせません。ここではあえて書きませんので、ご自身で受け止めていただきたく思います。
感想・まとめ
コロナの影響で家にいる事が多くなりました。もし、何か本でも読もうかなと思ったなら、ぜひこの本をお薦めします。鬼嫁とよばれる私の妻ですら、泣きながら読んでいました。今時号泣しながら読める本は少ないでしょう。
本を読み終わった後、30年たった今でも、チャーリィの人生は幸せなのかと、考え続けています。
自分の子供に本を残すとすれば、私はこの本しかありません。
そして、子供にも、最後の一文の意味を考えてもらいたいと思います。
読んだことがある方も、もう一度読んでみると、あらたな発見があるかもしれません。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。