【健康】#18 妻が糖尿になりまして
#18 妻が糖尿になりまして
妻。新たな局面へ
前回までの妻
妻は、なんとか病院での検査を切りぬけた。定期検査も1ヶ月に1回から、2ヶ月に1回の許可がおり、「糖尿病」に対してのつき合い方を解りかけたと言っていい。しかし、ほっとした矢先に、妻の銀歯がとれてしまうハプニング。歯医者嫌いで臆病な妻は、ろくに噛むことが出来ない状況で過ごす事となる。しかし、その時は本当の忍び寄る問題を、知るよしもなかった。
何かおかしい妻
前回のブログ#17からもう約20日経ちました。次は歯医者に行く妻の話でも書こうかと思って待っていました。
しかし、まだ歯医者に予約の電話すら入れていません。
たまりかねて私が、「予約入れないの?」と問いかけると、
「また、治療が始まるのが、怖いの。わかってはいるんだけど……」
銀歯がとれたのを放置すると、体にいろいろ悪いよって教えてあげましたけど、なぜか腰を上げません。
その時わたしは、なんとなく妻に違和感を感じていました。
よっぽどの歯医者嫌いなのか。
糖尿病妻 VS 反抗期中学生
妻は口を開けば「お腹すいた~」を連発します。
インスリン異常の糖尿病の人の空腹の感覚は、私にはわかりませんが、食べる量が少ないですし、家事やパートで体を動かしますので、ものすごくお腹がすくと本人は言います。
「お腹すいた~。甘いもの食べた~い」
もう口癖のように連発します。この妻の言葉に対する正解はどれでしょう。
①俺のお菓子食べる?
②無視
③ごめん、俺のせいだ
そうです。正解は、③の俺のせいだです。①を答えようものなら、「まだ、私の糖尿病のこと解ってないのか!殺す気か!」と怒り出します。良かれと思っても言ってはいけません。②はもっと最悪です。
「何か答えろ!一緒にいる意味ない。離婚じゃ~」となり、もっと怒りが増幅します。その点③の場合、「すまんな」だけでもまぁまぁですが、そんな体にしたのは俺のせいだ的な事をいえば、
おさまります。 扱いを誤ると身の破滅です。
しかし、最近反抗期の中学生の娘が、私の心でしか思っていない事をいいました。
あまりに妻が「腹へった~」を連発です。おそらくもう無自覚でしょう。
その事に娘は、イライラしたのです。
「もう、うるさいよ。食べればいいじゃん!」
言っちゃいました。キレます。
「食べたいけど食べられないの!この気持ちわからないくせに!」
妻もキレます。
反抗期の子供にきれるばかりか、あろうことか泣き出してしまいました。
おかしい。おかしいぞ。妻よ。
こんな事で泣き出す妻じゃなかったぞ。
その時、私は気がついてしまったかも知れません。以前と違う、情緒不安定。
歯医者を必要以上に恐れる妻よ。
これって、もしかして、こ、更年期の症状なんじゃないかと。
更年期とは
女性の多くは、50歳前後の女性生理(月経)が止まるそうです。
その「閉経」を挟んだ前後5年の10年間を更年期というそうです。
この時期は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少により、ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により心身にさまざまな不調があらわれるそうです。
更年期障害とは
この時期の混乱が、自律神経に影響を及ぼしてしまうそうです。
症状の種類や強さは個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」というそうです。
その他の要因
この時期の女性は、子供が巣立つ喪失感や、夫婦間の問題、親の介護などのストレス、健康上の不安を受けやすく、その事も要因だと言われるそうです。
更年期のさまざまな症状
更年期の女性の不調の種類は200以上あるそうですが、主なものは、
1 ほてり、のぼせ、発汗
2 冷え性
3 倦怠感
4 めまい、たいくらみ
5 頭痛
6 不眠、眠りが浅い
7 動悸・息切れ
8 イライラ・不安
9 肩こり
等があるそうです。
私からみた妻の症状
・妻は47歳。年齢的には入っている。
・最近、夜にトイレによく起きる。朝起きると、とんでもない汗でシーツがしっとりするほど。
・泣き言、不平、不満が最近すごい(以前から傾向あり)
・頭がいたいという日が多い
・倦怠感が強く、やる気がでないので、惣菜を買いたいが金がないから作る!と怒る(以前から傾向あり)
・情緒不安定で、すぐ怒り出す。そして泣き出す事もある
・今まで気にならなかったが、夫を異常にきらいになる(私のこと)
・子供が大きくなって行くことがさみしいを連発する
今までの行動は、妻の性格からくるものだと思っていましたが、更年期の症状というキーワードを念頭におくと、すべてのつじつまが合うように思います。
バラバラだったパーツが、一つになる感覚です。
まとめ
これ、もしかして、更年期症状かもしれませんよね。
日常生活に支障をきたすほどではないので、更年期障害まではいってないかもしれません。
繊細さんで、不安をいつも口にする妻ですが、もしかしたら、体の変化が関係していたのかもしれません。
妻からは更年期という言葉は一度も聞いた事がありません。
本人は、もしかしたら薄々気が付いているのかもしれませんが、認めたくないのかもしれません。
糖尿病発覚以降、その克服に全勢力を使いました。
糖尿病の精神不安定さをなんとか、頑張って耐えている妻に、神よ、また試練を与えるのか。
更年期の女性にどう対応していけばいいのでしょう。
ネットで調べてみたところ、自分の変調を聞いてくれて、理解してくれる人がいると、症状が緩和される事があるそうです。
私達夫婦はもしかすると、新たな局面に足を踏み入れていたのかも知れません。
つづく
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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