【健康】 妻が糖尿になりまして #29 円形脱毛症のショック
#29 妻が糖尿になりまして
前回までの妻
実家にも帰省できずに、ストレスをためる妻だったが、そのいらだちの本当の原因はママ友のリーダー格のサイコパスによる「仲間はずれ」といういじめだった。違う新しい事を始めて、またそこで友達を作ろうと頑張ろうとする妻だったが……
サイコパスのやろ~!!!頭にくる!!
妻よりも私の方が怒りが納まりません。
しかし、サイコパスに対しての最善は、関わらず距離をキープする事。
下手に口を出したら、ますますこじれるでしょう。そこが、いらだちます。
「なかなか縁が切れなくて。もう、違う土地に行きたいわ~」
妻はつぶやきます。
10年前に住んでいた場所は、そんなに田舎じゃないので、人付き合いもサバサバしていたのですが、この地域は、戸建てに住むために田舎に住んだので、地域密着なのです。
まさに、まだ昭和。
この家にきてから、糖尿病も発覚したし、収入もジェットコースターの様に増減を繰り返しています。
「もう、私疲れたわ」
糖尿病の食事制限だけでも毎日イライラしているというのに、当然です。
悲しげに微笑む妻。
「もう実家に帰らせて頂きます。今までありがとうございました。」
冗談です。妻は半分あきらめの気持ちを、ユーモアのつもりで、
フローリングに正座をして、三つ指ついてお辞儀をしました。
「なんてね。でも半分本気だから」
笑顔で顔を上げた妻。
ん。ちょっと待って。え? 何?
今、妻が頭を下げた時、何か見えたぞ。白いものが。
「ちょっと、頭見せてよ」
私は妻の後頭部の髪をちょっと上にあげました。
すると、10円玉どころじゃない大きさ、5cmくらいのひし形に
髪がない!
というか、地肌真っ白。毛根のあとすら見えない。
しかも2カ所!!
「これ、円形脱毛症じゃないの!!」
急いで合わせ鏡でチェックする妻。
うそでしょ
妻の声が静かに洗面所から聞こえました。
#28 円形脱毛症のショック
円形脱毛症とは?
頭部に、単発、もしくは多発的に、類円形に脱毛してしまう病気です。10円玉ぐらいの大きさのイメージがありますが、頭全体に広がったり、場合によっては眉毛や、まつ毛におよぶ事もあるそうです。
円形脱毛症の原因は?
いろいろな説が提唱されています。ストレス説が長年言われてきていたようですが、近年、ストレスはきっかけにすぎず、髪の毛の毛根組織に対しての免疫異常が原因ではないかという説が有力です。
しかし、その免疫異常をおこす原因は、疲労や、精神的なストレスが関係しているのは間違いありません。
主な要因
・自己免疫疾患
外部からの体に対する攻撃を守ってくれているのが免疫機能ですが、その機能に異常が生じることで、体の一部を異物とみなし攻撃してします事だそうです。円形脱毛症は、毛根を異物と間違えて攻撃してしまう為に発症すると言われています。
・精神的ストレス
ストレスが強すぎたり、長く続いたりすると、血管を収縮させてしまい頭部への血流が悪くなります。その為、栄養不足により脱毛してしまうのではないかと言われています。
・アレルギー体質
円形脱毛症の患者の多くが、アレルギー体質なのだそうです。
・遺伝
この病気になる患者の多くに親族に同じ病気を持つ人がいるそうです
・出産後の女性ホルモンの変化
女性ホルモンの減少も脱毛の原因の一つだそうです。
円形脱毛症の治療法
完全に治る治療法は確立されていないのが現状だそうです。
しかし、調べたところによると、「時間が経てば治るだろう」と放置するのが一番ダメ。
きちんと、皮膚科を受診するのが最善の方法です。
年齢や脱毛の範囲によっても変わってきますが、ステロイドや、塩化カルプロニウム等の塗り薬や、セファランチン等の飲み薬。その他、注射等があるそうです。
そして、1ヶ月から3ヶ月様子を見ながら治療するのがよいそうです。
そうすることで、1年後には約80%の人は良くなるというデータもあります。
円形脱毛症の予防方法
冷たいようですが、完全な予防法はないそうです。ストレスをためないようにする事や、適度な運動をする事が推奨されてはいますが、そういう事は円形脱毛症だけに特化したことではありませんし、とてもつらい状況です。
早期発見が大事
重症化すると、治療が長期に渡ってしまうようです。その為、早期発見がカギです。
特徴は、
・ごわごわした感覚がある
・ぴりぴりした感覚がある
・髪の毛をブラッシングした時に、抜け毛をチェックする。その時、抜け毛に、毛根がついていれば、「生え変わり」なので問題ないですが、ない場合は「炎症」による脱毛の可能性があるので注意が必要だそうです。
日々の生活の注意点
・頭部の保湿
・紫外線のガード
・正しいシャンプーの仕方をする。きちんと洗い流す。
・髪をぬれたままにしない。適度に乾かす
・頭皮マッサージをする
等、頭皮をいたわるのも予防につながるそうです
妻と私のショック
妻もかなりのショックを受けていますが、正直、私のショックも大きいです。
私の気持ちは、妻が糖尿病になってしまったとはいえ、外見では変化はない事に甘えていました。ダイエットでスリムになった事もよかった事のようにとらえていたのかもしれません。
しかし、今、目の前に、精神的ストレスの証拠を突きつけられたような気持ちです。
転勤や、リストラ、減収等、妻に与えてきたストレスは、今、円形脱毛症として現れたに違いありません。
未だ感じたことのないショックです。
まとめ
とにかく、皮膚科につれて行きます。
いつから発症していたのか、正直わかりません。
最近かもしれませんし、だいぶ前なのかもしれません。
調べてみると、円形脱毛症は、ストレスの最中はあまり発症せず、ほっとした時に出来てしまうと言われているそうです。
もし、たわむれにお辞儀をしなかったら、わからなかったかもしれません。
私がかけてしまったストレスに、サイコパスのストレス。
妻のHSP体質からなのかも全く解りません。
とにかく治療するしか道はありません。
夫婦でかなり落ち込んでいます
妻が糖尿病になるまで#1~#7
妻が糖尿病に立ち向かう#8~もぜひお読み下さい。