【健康】 妻が糖尿になりまして #3 ママ友の落とし穴
#3 妻が糖尿になりまして
ママ友の落とし穴
ここでわかった事があります。そのモンスターは、実は他のママ友に嫌われていました。そういう人は妻と関わる前にも、きっとそういったトラブルをおこした事があるのでしょう。つまり、あえて近づいてくる友達がいない状況、つまりそのモンスターこそ孤立していたのだと思います。
そこに、何も知らない妻が、不安げに公園に現れたのですから、親切にしながら近づいて来たようなのです。その事件からはいっさい近づいてきませんでしたが、SNSで妻の行動までうそを並べててディスってきました。
その嫌がらせは2年続きました。その間の妻の精神的なストレスははかり知れません。
日本産婦人科学会のデータによれば、「妊娠糖尿病」と診断されて5年の間に、発病する確率は20%だそうです。きっと妻はこの時期に発病していたのかも知れません。ストレスから、甘い物をバカ食いし始め、体重は知りませんが、明らかにかなりふとりましたから。
子供がまだ小さく、周りに助けてくれる人がいないので、仕事にいくことはやめて、ずっと子供と一緒でしたので、検診は全く受けていません。サイレントキラーと呼ばれる「糖尿病」は、おそらく、妻の体をむしばんでいたに違いありません。
この頃から妻は、知らない人に心を全く開かなくなりました。親切そうに近づいてくる人に異常なほど警戒しています。今、よく言われる繊細さんのような性格になってしまいました。
健康診断の壁
専業主婦の方は、自分の健康診断を後回しにしてしまうのではないでしょうか。
妻の例でいうならば、とにかく自分の為に使う時間はないという、いいわけをしていた感じがします。
みなさんだったらいかがでしょうか。会社に言われるでもなく、体に不調を感じているわけでもない時に、無料、もしくは低額とは言え、すぐに健康診断を受けようとお思いになりますでしょうか。
私は、胃にポリープが3個あります。それは5年前に会社の健康診断のバリウム検査で異常がわかりました。そして、胃カメラの精密検査をした結果、問題なしと診断されました。ほっと胸をなで下ろしましたが、たまに検査した方がいいと忠告されています。
しか~し。あれから、健康診断のバリウム検査すら断っています。
やらなきゃ、やらなきゃ、と思いながら、何ともないからだいじょうぶだろうと最後尾に回してしまうのです。妻に対して、まったくえらそうな事はかけないのです。ものすごい自己嫌悪です。
それにしても、「何ともない」というのは恐ろしい。サイレントキラーは悪魔です。
繊細さんほど、健康診断にいかないのではないかという仮説
世にいう繊細さんは、すごく気が付いてしまう人の事をいうようです。
この本を読んでみたところ、繊細さんであるが故に、苦しみはあるけれども、それが、プラスに働く、もしくはいいところとしてとらえる事もできる事を教えてくれます。
うちの妻は、2年間モンスターにやられ、精神的にすごく敏感になってしまいました。
相手が自分の事をどう思っているかすごく気になる。
相手が何を望んでいるかをすぐに察知し、気配りする。
そういう方は、ひとよりも想像力ずばぬけているのではないかと思います。その為、仕事のリスクを察知することが出来るという良さがある、と本にも書いてあります。
私は、その想像力の悪い部分が出てしまうのではないかという仮説をもってます。
想像力が人よりも優れているので、もし、自分に健康診断で悪い結果が出てしまった場合、あらゆる仮定を想像し恐ろしくなってしまうのではないかと。そして、「何ともない」から健康診断は先送りにする方が今の状況からすると、その方がいいと判断してしまうのではないかと思います。
実際、私の親戚に、人にはめちゃくちゃ口うるさくて、細やかに気が利いて、近所の民生委員にもなっていたおばさんがいました。しかし、ある時、体調を崩し、ガンという病気になってしまいました。聞くと、あんなに私の体の事を注意してきたはずなのに、自分は40年以上健康診断すら受けていなかったのです。
「どうしてこんな事になる前に、健康診断くらい受けなかったの?」
私は問いつめました。悔しかったからです。その答えに愕然としました。
「怖かったの」
その一言に尽きます。
健康診断と人間ドックの違い
健康診断は、ごく一般的な検査です。「身体測定」「血液検査」「胸部X線」「尿検査」などの年齢に合わせた基本的な検査です。
人間ドックは、病気の早期発見が目的です。「胃カメラ」「MRI」「女性特有の検査」「脳」など、
検査項目も多く、健康診断だけではわからない病気を見つけるためにあります。
出来る限り、人間ドックをオススメしますが、健康診断だけでも、一歩踏み出すべきです。
繊細さんが、健康診断にいくには、この方法しかない!
2歳で引っ越してきた子供も4歳になり、幼稚園に入園しました。最初に出会ったモンスターからのいやがらせは続きましたが、次第にうちの子供がそんなに乱暴な子じゃない、モンスターの方がおかしいのではないかという、数人のママ友も出来て味方になってくれるようになり、何とか生活していました。
そこで、いい方向に行きました。
「いっしょに健康診断に行かない?」
さそってくれる人がいたのです。
「自分一人じゃ怖いからさ~。一緒にどう?」
そうなのです。繊細さんか、もしくはビビリが重い腰をあげる力は、仲間にひっぱってもらうしかありません。
そして、ついに妻は病院へ行くのでした。
つづく
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