【健康】 妻が糖尿になりまして #10 妻。第二形態へ
#10 妻が糖尿になりまして
妻。第二形態へ
倒れるなら前のめり
妻は、前の低血糖の件で、中途半端な糖尿病に関する知識ではダメだと感じたらしく、徹底的に病気のことを調べはじめました。
その為、落ち込む事もあり、感情に起伏はみられましたが、前の様に、絶望感のあるそれとは違い、感覚的には、後ろに座り込むような落ち込みではなく、前を向きながら、前のめりに手をついてまた歩き出す様な気持ちが感じられました。
TVのおいしそうな店の情報番組を見ては、
食べさせろ~。とか、このラーメン今なら10杯いけるとか、明るく愚痴をいいながらストレスを逃がそうという時もあります。
ある時は、このタレント、糖尿大丈夫かな?
人の心配までしています。
とくに気にしているのが、安田大サーカスのクロちゃんです。
クロちゃん、絶対やばいよ体!。
今、頑張んないとダメでしょ!辛いと思うけど、頑張んなよ!
TVに向かって、怒ってます。
まるで、自分に言ってるみたいに。
とにかく お金
妻曰く、『糖尿病になったとて、金があればなんとかなる』
妻が言いたいのは、専門の業者に任せればいいとのこと。
糖尿病食を提供してくれるデリバリーサービスは山のようにあります。
便利です。制約の多い食事を、カロリーごとに計算され、飽きないように、かつ、食べ応えがあるように、管理栄養士が工夫して作られています。
しかし、問題があります。高すぎます。毎日の事なのに、私達家族には手が出ません。
金がない。貯金もない。
どうする、妻。
うだつの上がらない夫(私)に対して、この世にある全ての暴言を何日もぶつけました。それはそれは、暴力こそないものの、こっちとしては拷問です。でも聞いてるしかありません。言ってる事はその通りのですから。耐えました。
そして、ひとしきりの毒をはきおえた妻は、覚醒します。
妻。第二形態
自分が治らない病気「糖尿病」だと落ち込み、精神的に不安定な時期を、ある程度乗り越え始めたののが、妻の第一形態。
そして、妻の第二形態とは。
妻は、鬼の様に勉強しはじめ始めました。単発の料理教室にも参加して、料理を学びました。通信教育も始め、知識を詰め込みます。
まるで、空腹を知識で満たすかの如く、毎日毎日。
目的はただ一つ。
少ない食事で、栄養価が高く、ハンパない満足感を得たい!
それを自らの手で作り上げる!
その一心です。おそろしや、食を抑圧された人間の食への追求心!
金がないなら、知恵をだすしかない。
くそ夫を持ったからには、自分の身体は自分で守る!
妻。資格取得
そして、取得した資格は、
発酵食品ソムリエという資格です。
発酵食品ソムリエとは
まず妻が目をつけたのは「腸内細菌」のようです。腸はあなどれません。
一説によると、「糖尿病」や「高血圧」の成人病にも関係しているらしいのです。
そのために『発酵食品』を勉強したようです。
それだけであきたらず、次に取得したのが、
和漢薬膳師!
和漢薬膳師とは
薬膳とは、東洋医学の考えを元に、栄養価の高い生薬を加えてつくる中華料理だそうです。
それを日本人の体質にあったように和食・洋食にアレンジしたのが「和食薬膳」です。
妻は、とにかく栄養価の高いもので、おいしい料理を作ろうと思ったようです。
妻はまだ何か取ろうと勉強中です、
完全に健康オタク。
いや健康の鬼。
そうです。妻第二形態の形は、健康モンスターなのです!
過去10年位に流行った健康食品は全て頭に入ってるようで、TVの特集とか見ていて、ちょっと質問すると、話長すぎだろっていうくらい答えてくれます。
そんな勉強を重ねた妻を悩ませた事。
それは主食問題です。
妻は白米大好き。
おにぎりをおかずに、白米を食べるのもいとわなかった妻が、
口にできる白米は、一食で、最大150g
足りません。
そんなもん。私なら、三口で終わります。
なんとか、最小のカロリーで、最大の満腹感を得る!
妻の勉強は家族の食事を普通につくりながら、
つづきました。
そして、現段階で最良のものに出会うのでした。
つづく
もしよろしければ妻が糖尿病になる経緯を書きました#1~#9もよろしくお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。