世界の闇をめぐるダークツーリズム!Netflix 『世界の”現実”旅行』をレビュー/おすすめドキュメンタリー
どんなに立派な人だって、どんなに凄い会社だって、そして国ですら、闇の部分はありますよね。
もちろん私ににもあります。
人には見られたくない部分、隠しておきたい所はあるはずです。
その国の中で、その国民すら、目をそらしてしまう場所。
それはまさに、死と破壊の臭いがする場所です。
その部分を好んで見たがる人たちの為に、それを商売にする人がいます。
それは、ダークツーリズムと呼ばれています。
2018年から、Netflixで配信されているこの番組はまさにそれです。
世界の”やばい現実”を巡るツアーのドキュメンタリーです。
ニュージーランドのジャーナリストである、デヴィッド・ファリアー監督が、世界各国に実際にある
ダークツーリズムのツアーに参加する様子が、ドキュメンタリーで放送されています。
なんとこの日本のダークツーリズムのツアーも紹介されています。
普通のドラマや、映画に飽きてしまった人に、オススメしたい番組なので、その見所をご紹介いたします。
Netflix 『世界の”現実”旅行』 レビュー
作品紹介
『世界の”現実”旅行』では、デヴィッド・ファリアー監督が、世界中に存在するダークツーリズムのツアーに参加し、実際にその場所がどういう場所なのか、自分の目で確かめるという内容です。
シーズン全8話
第1話 ラテンアメリカ
コロンビアの200人以上も殺害した殺し屋と行動するetc.
第2話 日本
東日本大震災で被災し、福島第一原発で汚染された中間処理施設見学etc.
第3話 アメリカ
ケネディ暗殺現場を巡るツアー参加etc.
第4話 中央アジア
カザフスタンで核爆弾投下により出来た湖で遊泳体験ect.
第5話 ヨーロッパ
キプロス島の禁じられた町潜入etc.
第6話 東南アジア
カンボジアの牛の射撃体験!?etc.
第7話 アフリカ
ブードゥー教の祭りに参加etc.
第8話 再びアフリカ
この世の終わりに備える人々にあうetc.
見どころ①
普通に生きていたら絶対に知らない場所を見られる
こんな世界があったのか、すごい!の一言です。そして、それを体験できるツアーまであるのです。
第1話から8話まで、簡単にまとめましたけど、これだけではありません。自分ではとても体験出来ない事もあります。見ているだけでドキドキしますよ。
見どころ②
デヴィッド・ファリアー監督の不思議な魅力
デヴィッド・ファリアー監督は、どんな時でも、自然体です。オカルトは全く信じていませんし、どこか一歩引いてツアーに参加しながら、最終的に楽しんでいるところが、見ていてくすっと笑ってしまいます。
見どころ③
ツアーに参加して旅をしたくなる
コロナが下火になったら、おもしろいツアーに参加してみたい!強く思います。ここまでダークなツアーじゃなくても、何か面白そうなものはないか、探してみたくなります。アメリカの世界一怖いお化け屋敷ほどじゃまくても、きっとおもしろいツアーはあるはずです。
第2話 日本のダークツーリズム検証
私は、外国のドラマや映画で、日本のことをどう映し出すかとても気になります。
サムライや忍者、すし、芸者のたぐいが、もし、この作品に出てきたなら見る事をやめるつもりでした。しょせんそんなものかと。
しかし、出てきた場所は、東日本大震災で、汚染された土の中間貯蔵施設です。
外国人の参加者全員が、放射線測定器を持ち、被災地を巡るツアーは、見ていられませんでした。それが現実だったからです。サムライや忍者、すし、芸者の代わりに、異常値を示す、放射線測定の数値が映し出されます。目をそむける現実です。
まさに、世界の現実旅行がその名の通りであることが、自分の国だからこそ解りました。
まとめ
Netflix 『世界の”現実”旅行』は1話40分程度ですが、信じられない現実の連続で、あっという間に感じます。
自分の家に居ながらにして、世界のダークツーリズムを見ることが出来る、まさに世界の現実に目の当たりにできる傑作と言えます。
みなさんもぜひ、ご覧下さい。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
参考リンク Netflix 『世界の”現実”旅行』
執筆 NADNEMO編集部 あまたつ
Photo Netflix 『世界の”現実”旅行』 予告編