【読書】やる気倍増!『サイド・トラック』走るのニガテなぼくのランニング日記の感想
こんにちは NANDEMO編集部 あまたつです!
この本は、中学校の読書感想文の課題図書でした。パパ買ってきてと頼まれましたが、どこに行っても売り切れている、とても人気のある本でした。
私の趣味がランニングなので、ちょっと手に取って読んでみたところ、非常におもしろい内容でした。
なんだか忘れてしまっていた事を思い出させてくれるような、元気になる話しでした!
主人公のジョセフは、だだの走るのが苦手な少年ではありません。
ADD(注意欠陥障害)を抱える少年だったのです。
その少年が、私に教えてくれたものとは!
サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記
ダイアナ・ハーモン・アシャー 作
竹富 博子 訳
ADD(注意欠陥障害)と、ADHD(注意欠陥 多動性障害)の違い
ADD(注意欠陥障害)と、ADHD(注意欠陥多動性障害)という障害は、
・【不注意】注意力が、一つの事に集中できない。ミスや、物事をすぐに忘れる
・【過活動】じっとしていられない。注意がすぐ別にそれてそれに向かってしまう。
・【衝動性】順番をまてない。突然飛び出してしまう。
この3つの主症状を持つ障害と言われています。
この3つの障害を持つ病名を、ADHD(注意欠陥多動性障害)と呼び、
不注意のみで、動き回る等の過活動がみられない障害を、ADD(注意欠陥障害)と呼びます。
主人公ジョセフ
この物語の主人公ジョセフは、ADD(注意欠陥障害)と診断されています。
自分をもてあますほどのエネルギーを持つ人の事をHというから、Hが入らない「ADD」だと、ジョセフは言っています。
ADDは幼少期に気づかない場合もあるそうです。
実は、この本の作者である、ダイアナ・ハーモン・アシャーさんの息子さんがADDと診断されたそうで、とてもリアルに障害の内容がかかれている意味がわかります。
息子さんは実際にマラソンランナーになり、今はコーチをなさっているそうなので、お子さんがモデルなのでしょう。
ADDに対する、偏見もリアルに描かれていますし、何よりも、この障害に対する理解と、温かいまなざしがあふれているのもうなずけます。
今(令和)と昔(昭和)
私が小学生だった時(昭和)は、その障害の名前があまり浸透していなかったので、運動会で列にならべすに、一人で暴れて先生に押さえ込まれてる人だったり、小学校の授業参観で、一人だけ教室を立って歩いている人もいましたが、言うことを聞かない奴として扱われていたような気がします。
そういう風に考えると、すごく心が痛みます。
実は、私の親戚にADHDの子供がいます。
マンションに住んでいたのですが、下の階から横から上から全て苦情がきてしまい、平屋の一軒やに引っ越さなければならなくなったそうです。なぜ、平屋かというと、突発的に、窓から飛び降りてしまうからだそうです。マンションの時は、厳重にカギがされていました。
親にとってすごく大変だろうと思って聞いてみたところ、大変は大変だけど、その障害を、一つの個性だとおもえば、どうってことないよ、と笑っていました。
強いな~と思いました。
ジョセフの悩み
主人公のジョセフは、自分の障害を自覚していながら、どうしてもそうなってしまう事に悩んでいました。
自分は、その時に人が一番やってほしくない事をしてしまう才能があると。
不安だらけで、自分がなんで心配してしまうかの法則まで考えています。
ジョセフが変わり始めるきっかけ
そんなジョセフが変わり始めるきっかけが、ランニングです。いやいや友達に引き込まれるようにはじめたランニングですが、一つの言葉で一気にかわります。
言葉一つで、こんなに変わるものなのですね。
その言葉は、「自己ベストを出そう」です。
そーだよ! そーだよな!
何だかジョセフに言ってるはずが、自分に言ってます。
そうだよ。自己ベストを目指す事が、一番大事な事だったのですよ。
ジョセフは自己ベストを目指します。障害でできなかった事でも、昨日よりも一歩前にでる自己ベストです。
大人のADHD
仕事や、人間関係がうまくいかず、生きづらく感じている人の中に、大人のADHDの人が10%もいるそうです。
私自身、もしかしたらADHDかもしれません。よく妻に指摘されます。じゃなきゃこんなに上司に嫌われてクビにはならないだろうと。
私みたいな人は、自己ベスト出して、毎日生きましょう。昨日より1ミリでもいいですから。
まとめ
この話は、ADDという一つの個性をもった人が、今の自分よりも一歩前に行こうとする話です。
それがランニング日記というかたちで書いてありますが、成長そのものの記録です。
これは、アラフィフの私の話だといっていいかもしれません。
今日は昨日の自分よりは少しは成長しただろうか。
すこしは、わかりやすい文章がかけるようになっただろうか。
今まで、偉人の名言を沢山読んできましたけど、なんだかんだで、この中学生用のこの本が、一番私にしっくりきました笑
毎日毎日が、自己ベストの積み重ねなんだと。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。