【健康】 妻が糖尿になりまして #1 妊娠糖尿病から全てが始まった
こんにちは! NANDEMO編集部 あまたつです。
今日は、私と私の家族の実話です。
2年程前に、妻が糖尿病になりました。
世の中に様々なケガや病気がある中で、もう治りませんと宣告されるものほど、つらいものはないと思います。
夢も希望もない状態になるでしょう。その中の一つに糖尿病があります。
もう自分の好きなものを満足するまで食べてはいけません。しかも一生!と言われたと思えばなんとなく想像できるかもしれません。現代の医療をもってしても、一回なってしまうと、治ることはない病気なのです。
この病気は家族にコロナよりも大きな変化を起こすこととなります。
サイレントキラー 糖尿病
糖尿病とは
糖尿病とは、体の中を流れる血液中の糖が増えてしまう病気です。健康な体の場合、インスリンというホルモンが、血糖を一定に調整する働きをするのですが、それが十分に働かなくなるのです。
長年血糖値が高いまま放置していると、血管が傷つき、将来的に様々な重い病気につながって行きます。
糖尿病の怖いところ
糖尿病は別名サイレントキラーと呼ばれます。「忍び寄る殺し屋」という名前の通り、糖尿病であることに気が付かずに過ごしてしまいがちな病気で、ある時いきなり心筋症、脳卒中、腎臓病、手足の壊疽、網膜症になってしまう恐ろしい病気です。
#1 妻が糖尿になりまして
妊娠糖尿病から全てが始まった
妻とはなかなか子供が出来ず、不妊治療をしてやっと子供を授かりました。妊娠して数ヶ月した頃、産婦人科からいわれた事が「妊娠糖尿病」になっているという言葉です。
この病気は「妊娠中だけ糖尿病に近い状態」になる事を言います。妊娠中は食後の血糖値が高くなる機能が働き、胎児に多くの栄養を与えようとするらしいのですが、それが、少し過剰に働いてしまう病気です。
・肥満妊婦さん
・35歳以上の妊婦さん
・以前に4000g以上の巨大児を産んだことのある妊婦さん
・糖尿病の家族がいる(いた)妊婦さん
この4つのチェックに一つでも気になる点がある人は、注意しなければなりません。
妻は、糖尿病の家族がいるにひっかかります。そして、「妊娠糖尿病」になりました。
妊娠糖尿病の治療
幸い軽症だった妻は、「食事療法」と「運動療法」でなんとか改善し、無事子供を授かる事が出来ました。
出産後は、3ヶ月程で症状は改善し、正常値にもどったので一安心しました。
ポイント
実は、出産後に糖尿病ではなくなった人でも、高齢になるにつれて、普通の人よりも、糖尿病になりやすいという事が、わかっています。
つまり、妻のようなタイプは、糖尿病にならないように細心の注意が必要だったという事です。
ついに糖尿病と診断
妻は32歳で出産しました。そして、44歳で本当の「糖尿病」と診断されました。見た目はそれほど太ってはいません。芸能人のマツコデラックスさんとか、渡辺直美さんみたいな感じではなく、野呂加代さんよりもちょっとやせてる程度です。しかし、専業主婦で一度も検診を受けたことはありませんでした。何も症状が出たわけではないのですが、いい加減、一度は健康診断にでも行かないとまずいだろうと、はじめて行っていきなり宣告されました。
これが、サイレントキラーと呼ばれるおそろしさです。
昨日まで焼き肉を食べて、しめにアイスを食べて幸せそうな顔をしていた妻が、その日から、食べることに制限が付く生活をしなければならなくなってしまったのです。
「妊娠糖尿病」になった時点で、気を付けて生活しなければならなかったのかもしれません。でも、私の転職や、親戚がまわりに一人もいない土地での子育てで、いつもストレスはMAX状態だったのは間違いありません。
地獄の始まり
料理を作る人が糖尿病
家族の料理を作るのは妻です。私は、ほとんど家にいない生活なので、必然的にそうなります。
つまり、妻はカロリーコントロールをしながら、育ち盛りの子供の料理を出さなければならないのです。自分の食べられない料理を私や、子供達の為に大量につくり、自分は別メニューを作らなければなりません。
夫(私)に対する攻撃
このストレスのはけ口は私しかいません。私は普通に目の前でたらふく食べますし、子供達はおかわりを要求します。もし、妻が私と同じおかずを食べるとすれば、極端な話しでいうと、二口分くらいで終わりです。
ローカロリーのものを少しでも多く食べたいと思っても、別メニューを作ると食費がかさむ上に、時間がかかります。転職を繰り返す私の足しにと、妻はパートをはじめていたので、時間はありません。パートのまかないもほとんど口にせず、家に帰って自分が食べない食事の支度をする辛さを、私にぶつけてきます。
「お前のせいだ!」「お前がストレスの元凶だ!」
私の事は、完全にお前扱い。とんでもない攻撃に合います。あんまり毎日毎日続くので、さすがに私も疲れてしまいぼそっと「あまいものくったのはお前。おれはお前の口にケーキを運んではいない」と捨てぜりふをはいてしまい、ボコボコにされました。離婚寸前まで。
子供達も大変
外食は当然できません。回転寿司や、食べ放題が大好きだった家族が、それをストレス解消にしていた家族が、出来なくなりました。すしなんか、妻は2皿も食べれば終了ですので、待っているのが苦痛でしょうがないからです。家族でケーキも食べられません。一口しか妻は食べられないからです。子供達もガマンせざるをえません。
これから、妻がこのような病気になってしまった理由を、私の人生を振り返る形でお伝えして行きたいと思います。
#2へつづく
妻は体重計は見たくないからのらない派でした。
絶対にのった方がいいのは間違いありません。