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【日記】 視覚障がい者との交流の授業参観

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こんにちは NANDEMO編集部 あまたつです。

 

 娘達は新学期の準備の為に、鉛筆を新しくしたり、ノートを買ったりしています。今日は、昨年子供の授業参観で特に印象深かった事を、ご紹介いたします。

その授業とは、視覚障がい者との交流です。

小学4年の娘が、自分で考え、発言していた事に感動しました。

まず、娘が自分で考えて疑問に思った事がこちらです。

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「視覚障がいの方が使っている白い杖や、盲導犬は、生活を便利にしているか」

どういう意味なのでしょうか。

便利にするためにあるもの、生き物なのでは?

しかし、授業が終わる頃には、この疑問の本当の意味がわかるのです。

 

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盲導犬

 

 

 

視覚障がい者の理解のために

 

視覚障がい者とは

定義

視力や視野に障がいがあり、生活に支障をきたしている状態視覚障がいといいます。メガネをかけても一定以上の視力がでなかったり、視野が狭くなり、人や物にぶつかってしまう状態です。

白杖(はくじょう)

視覚障がいのある方が、道を歩いている時にもっている白いの名前。

長さは、使用する人の身長や、歩く速さによって違うそうです。

使用用途

◎たたいて安全を確認できる

◎持っていることで、自分の状態をわかってもらう

◎音の反響を感じる

視覚障がいにはレベルがあるのですが、一見しただけでは周りの人にはわかってもらえない時があるので、この白杖は非常に重要なものだそうです。折りたためるタイプもあるそうで、これは命づなみたいなものだそうです。

しかし、この白杖をもっているからといって、絶対に安全というわけではないのは、時折聞くニュースで私達は知っています。駅のホームでの落下事故です。

というのは、駅のホームでは、周りの音のせいで、白杖の音が聞こえづらくなり、急ぐ行動がとれなくなってしまうそうです。そのため、あせりから踏み外すことが多いそうなのです。想像しただけで涙が出てきそうになります。

 子供達は2人一組になり、一人は目隠しをして一人はそばで誘導する役で実際に教室をあるく授業をしていました。皆が口出す言葉は、「思ったよりもずっと怖い」でした。

子供達の発表

 

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・電車などでイスがなかったら、ゆずる

・道に迷っているようなら助ける

声をかける

盲導犬(もうどうけん)

視覚障がい者を安全、快適に誘導する

訓練

視覚障がいの人が安全に歩くためのお手伝いをする。どこにぶつかるものがあるのか、階段がどこからはじまるのか、白杖と同じように伝える事を目的としています。

盲導犬の訓練は、約1年もかけて訓練され、その間にその犬が盲導犬に向いているかどうかをチェックするそうです。その、1年間で盲導犬になれるのは、10匹中3~4匹だそうです。

共同訓練

訓練を受けるのは、その盲導犬のユーザーになる人も行うそうです。盲導犬といっしょに安全に歩く為に、約4週間もかけて一緒に練習を重ねるそうです。この期間で、ユーザーと盲導犬の心の距離も近づくのだそうです。

盲導犬の目印

ハーネスと呼ばれるものを身につけているそうです。

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ハーネス
やってはいけない事

◎盲導犬をさわってはいけない声をかけてもいけない

もともと人にやさしい犬なので、さわったり、声をかけられたりすると、気になって反応してしまうそうです。そうすると、次にしなければならなかった行動を忘れてしまうのだそうです。足もとで座っているだけの時に、「お利口だね」とか「かいこいね」などと声をかけかけてくる人も多いそうなのですが、盲導犬がうれしくなって、静かにして座っていなければならない事を忘れてしまうこともあるそうです。

 

えさをあげてはいけない。口笛で呼んでもいけない。

先ほどと同じ理由です。そもそも普通の犬が訓練して盲導犬になったのです。えさや、口笛でふと任務を忘れてしまうそうなのです。

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(上の発表の用紙は、漢字が間違っています。すみません(白材X→白杖○)



盲導犬に対する生徒の質問

Q:盲導犬は信号がわかるの?

A:盲導犬が信号を見ているわけではありませんユーザーが、信号の音や、車の走り出す音、周りの気配から、盲導犬に合図をだしているのだそうです。もし、信号の前で視覚障がいの白杖をもっている人がいたら、「信号が青になりましたよ」と一声かけてくれると、安全に横断歩道を渡れるので、とてもうれしいそうです。

Q:盲導犬が命令をきかない事はありますか

A:盲導犬が、車が来ていたり、何か危険だと判断した時は、ユーザーの命令はきかないそうです。

Q:どういう種類の犬が盲導犬になるのですか

A:小型犬と呼ばれる種類はなれないそうです。多いのは、中型犬と呼ばれる、ラブラドール・リトリバーやゴールデン・リトリバーだそうです。しかし、問題は犬の性格だそうで、全ての犬が向いているわけではないそうです。おだやかな性格をしていて、ユーザーを助けて、ほめれることが楽しいと感じる事ができる犬が盲導犬になれる素質があるのだそうです。

 

授業のまとめ

最初に娘が議題に出した

「視覚障がいの方が使っている白いつえや、盲導犬は生活をべんりにしているか」

という問題の答えは

ある意味では「イエス」であり、ある意味では「ノー」なのです。

子供達は視覚障がい者との交流の中で、すぐに答えをだしました。いくら便利なものがあっても完全ではなく自分たちの行動が大切なんだと。

どうかしましたか」と声をかける。「どうぞ座ってください」と声をかける

盲導犬にはイタズラをしない

最後に必要なのは、私達の心使いなのです

こういう授業参観は、親もとても勉強になりますし、大事な事を学んでいく子供の姿をみるのがとてもうれしくなりました。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。